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キサラギ。

Author:キサラギ。
今日和。キサラギ。と申します。
心に病をもっています。
ここはそんな私の吐き溜め。
たまに、力の限り、吼えます。
明日の己が今の己を振り返った時に、
恥ずかしくないような生き方をしたい。
昨日の明日をちゃんと生きて、
今日は明日より一歩前であるように。

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2006/12/06 00:22  死。


11月28日、
あたしの一番大切な親友が、この世を去った。


今となってみては、悔やむことばかりだ。
なんであんなに愛されていた子だったのに、
なんで誰も気づかなかったんだ。
なんでその一番近くにいたはずのあたしが、
気づいてあげられなかったのか。
あんなにしょっちゅう電話していたのに、あたしは何を聞いていたんだ。
あいつはサインを出してたんじゃないか?
あたしが気づいてあげられなかったんじゃないか?
あいつが、ちゃんと聞いてあげないと悩みを人に話さないってことわかってるはずなのに、
なんで聞いてやらなかった?
サンクスギビング・ブレイク。
なんで遊びに行かなかった?
お金がないっていうのを理由にして。
お金ぐらい、かき集めればどうにでもなった。
行っていればぜったいにこんな結果にはならなかった。

夏休みになったら、
二人でニューヨークの安いアパートでも借りて、
のんびりまったりしようねって言ってたじゃん。
将来どんな奥さんになってどんなお母さんになるかなって、
話したじゃん。
離婚してシングルマザーになりたいって言ってたじゃない。

未来のこと、いっぱいいっぱい話したのに、
全部もうなくなっちゃったじゃん。
二人一緒じゃないと、意味がないよ。
今更しょうがなくっても、
嘆き悲しみはどれだけでもあふれてくる。


あいつは大学が大嫌いだった。
(前の大学に)帰りたい、帰りたいって何度も言ってた。
前の休みに帰ったときは、
「大学に帰りたくない」って言ってた。

サンクスギビング中に、通訳のボランティアの試験があった。
それに受かったら、来セメスター休学して、
世界を回るんだって嬉しそうに話してた。
でも、結果、落ちてしまった。
あいつ、泣いたんだ。
涙を流して、しゃくりあげて。
あいつが。
電話越しにあたしの前で。
「来セメもまたここで過ごさなくっちゃいけない」って。
泣いたんだ。

あいつは、みんなに愛されてる子だった。
本当に、あいつを嫌いな人なんかいなかった。
破天荒なのに、
わがままなのに、
気まぐれなのに、
ぐうたらなのに。
あいつはみんなに好かれてた。
だって、あいつはいつだって笑顔だった。
あいつは、そこにいるだけで人を変えられる子だった。
いつもいつもにこにこしてて、
自分が生きたいように気ままに生きてた。
それがみんなうらやましかった。
大好きだった。

あいつは、セメスターが始まった当初から、
あの大学がいやだと言っていた。
スムージー依存症なんておちゃらけてたけど、そうじゃない。
スムージーじゃないと食べれなかったんだ。
固形物が食べられなかったんだ。
食べたら嘔吐してしまってたんだ。
一月はそんな状態が続いてたとおもう。
少しずつ慣らしていって、
10月の末あたりには治ってたみたいだけど。
サンクスギビングあたりでは、
「ずっと毎日同じもの(サンクスギビング料理)ばっかりもう一週間以上食べてるよ。」って言ってまたから。
試験落ちたお祝いだって言って、
近くのコンビニでカレーうどんを買おうかきつねうどんを買おうか迷ってた。
最後の電話で。
亡くなる2日前の話です。

ペーパーが書けないって言ってた。
10枚のペーパー。
提出日から一週間たってるのに、一枚も書いてないって。
プレゼンの準備もしなくちゃいけないって言ってた。
「もうすぐ冬休みだね」って言ったら、
「でもファイナルがある」って言ってた。
休みがくることより、ファイナルを受けなきゃいけないことのほうが嫌だったって。
そんなに嫌なら、やめてよかったのに。
帰りたかったら、どこへでも帰ればよかった。
どこに行ったって、あいつは歓迎されてただろう。

あいつは視野の狭いところがあった。
「~じゃん?」って言ってあげたら、
「あ、そっか」っていうパターンがこれまでにたくさんあった。
今回もそんな感じじゃなかったのかなって、
ちょっと思ってしまう。
あいつほど自殺が似合わないやつもいない。
ちょっと死んでみたら死んじゃったって、
そんなあっけない終わり方だったんじゃないかって、
本気で考えてしまう。
それくらい、あいつには、
悩んで思いつめて死んでしまうなんてこと似合わない。

あいつが住んでたところは、いつも賑やかなアパートだった。
ルームメイトがたくさんいた。
コンビニが歩いて2分。
もう3分歩けばスーパーがある。
今でもあそこは暑くって、一日中Tシャツ生活だったらしい。
屋台のラーメン屋さんがあって、焼き鳥やさんがあって。
コンビニにはおにぎりとか肉まんとかあるって。
冬になっても暑いもんだから、一年中スムージー飲んでしまうって言ってた。

将来何になりたいとかあまり具体的に考えてはいなかったみたい。
メジャーも決まってはいたものの、
別に深い思い入れがあるわけではなく。
将来に対して強い夢があったなら、
こんな事態にはならなかったのだろうか。
「そこがそんなに嫌ならこっちに転学しておいで」って薦めたけど、
「今学費が安いから、行けない」って。
ああ見えて家族思いなやつなんだ。
あいつから聞くお母さんの話とかは、
いつも「ともだちみたい」って思わせるようなものばかりだった。


どれだけ後悔したって、もう遅いのはわかってる。
「ああしてやればよかった」って言っても、
何もかもがもう遅い。
もう、終わってしまった。

「今私たちができることは何だろう?」なんて、
考える意味あるのかなって思ってしまう。
あたしたちが嘆き悲しんだって悲しみに立ち向かったって、
あいつが戻ってこないことには変わりない。
「あの子ができなかったことをしてあげる」なんて、
それはあの子以外の誰かがすることじゃない。

勝手な話に聞こえるかもしれない。
あたしとあいつは二人で一人前だった。
いやなことがあってはお互いに愚痴りあって、
楽しいことは一番に報告した。
暇なときは話し相手で、
夜遅くキャンパスから帰るときは決まってお互いに電話した。
二人で一人前の人生だった。
それをこれからは一人で生きていかなければいけない。
でも、半分はあいつのもんだ。
あたしはあいつの分も生きてやるんだ。
いや、あたしが生きるということ自体が、
あいつと生きるということなんだ。


人が死ぬということは、もっと実感のないものだと思っていた。
たくさんの人にとっては、
まだそうかもしれない。
あたしにとっては違った。
何回電話しても出ない。
訃報を知らされるまで、何回か電話した。
ケータイをなくしたんだな、あの馬鹿って思ってた。
でも、日がたつごとにだんだん心配になってきて、
あの電話がかかってきたとき、「もしかして」と思った。
もう、楽しいことがあっても、
今まで一番に報告した子に電話はつながらない。

あいつはそのことを知っていたのだろうか。
あたしはもちろんのこと、たくさんの人に、
あいつは愛されていたということ。
いなくなってしまったら、
たくさんの人が泣くということ。
最後によぎったのだろうか。
それとも、悩みすぎて、それどころじゃなかったのだろうか。
今となっては、聞くことすらできない。
「なんで?」って、もう聞けない。

あいつがなんで死を選んだのかは、
誰も知らない。
きっかけがあったのかどうかさえもわからない。
原因が不明なんだ。
親御さんもたぶんわからない。
つらくってつらくって思いつめた末に死を選んでしまったのか。
それとも、何か出来事があったのか。
誰もが知りたいことは闇の中で、
もう誰も知ることができない。

今日本にいるあいつの元彼には誰が知らせるんだろう。
あいつの元ルームメイトには?
ドーナツ屋さんのおばちゃんには?
あたしがあの電話を受けたとき、
あたしはピアノの授業中だった。
授業に戻って、しゃくりあげてるあたしを見て友達が「どうしたの」って聞いてきた。
「あたしのベストフレンドが死んじゃったの」って、声に出してみてびっくりした。
それまで信じてなかったと思う。
今でも信じ切れてないけど、
「死んだ」って口にするのは難しいことだった。
口にしたということは、現実だと自分で認めたってことなんだ。
それを人に伝えるということは、
身が引き裂かれるようにつらいことだ。


日本に帰ったら、お墓参りに行きたい。
「火葬」「喪服」「お墓参り」
第三者からこういう話を聞いて初めて、
『死』なんだなって自覚した。
とにかく、会いに行きたい。
今はまだ可能かどうかわからないけど、
行けるように問い合わせてもらってる。
あたしだからこそ、お母様とお話できることがあるんじゃないかなって思ってる。

あたしはものすごく泣いた。
今でも毎日泣いている。
「お前がそんなのだと、あの子が困るよ」って言われても、
あいつにそんな権限はない。
あいつが泣かせるんだ。
思い切り泣いてやろうと思う。
今は、みんな信じ切れてなくって、
信じようともしてないかもしれない。
あたしたちにはまだ時間が必要だ。
あたしたちの中であの子がまた生き始めるには、
まだもう少し時間がかかる。
それまで、少しだけ我慢してろよ。
いつか、仲間で集まって、
「あいつは馬鹿だったな」ってあいつを肴にして飲む日が来るんだろう。
今はまだ無理だけど、いつかみんながあいつの死を受け入れる日が来る。
そうしたら、あいつも少しは楽だと思う。
いくらあいつでもさすがに人を悲しませることは嫌いだったから、
今は少々心苦しいだろう。
今はしょうがないんだ諦めてくれ。

もう一回あいつに会わなきゃいけない。
ど叱ってやらなきゃいけない。
そうしたらあいつはきっと、
「ごめーん、許してちょ」って言うに決まってるから、
きっとあたしは許してしまうんだ。
だってあいつのことがあたしは大好きだから。
そんでもって、教えてやるんだ。
あたしが、みんながどれだけあいつのことを愛してるかって。


会いたい。
会いたいよ。
あいつに会いたいよ。
もしやり直せるなら、あいつに伝えたい。
何度だって伝えたい。
「大好きだぞ馬鹿野郎」って。





長い文章、ここまでお読みくださって、ありがとうございました。

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